難病というと「難しい病気」と書かれるので、「難病」=「働けない」という誤解をされがちです。 しかし、難病と診断されても、症状の軽い方、症状がある程度回復した方、日常生活に制限のある方など様々です。医学の進歩により多くの難病は継続的に薬を飲み通院し、管理をすることで安定した症状を保つことができるようになっており、療養生活を送りながら就労されている方も多くおられます。 つまり、難病患者は「働けない病人」ではなく、「持病をもつ労働者」と視点を変えることが必要なのです。
ハローワーク難病患者就職サポーターによる就労支援
「難病患者就職サポーター」とは
難病患者就職サポーターは、難病に関する知識を持つハローワークの専門スタッフです。 ハローワーク広島東 専門相談部門に「難病患者就職サポーター」が配置され、就職を希望される難病の方への就労支援や、在職中に難病を発症した方への雇用継続等の総合的な支援を行っています。 また、難病対策センターへ 第1木曜日・第3火曜日の月2回「出張就労相談」を行い、就労相談、情報提供、各支援機関や管轄ハローワークとの連携支援を行っています。
就労に関する悩みや疑問を難病患者就職サポーターと一緒に考えてみませんか?
- 難病であることを隠して働いてきたが、うまくいかず離職してしまった
- 就職活動の相談にのってほしい
- 難病患者の就労を支援する制度について知りたい
ハローワーク出張就労相談のご案内
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ハローワーク広島東または難病対策センターに電話で相談予約ハローワーク広島東 専門相談部門TEL:082-554-6905難病対策センター TEL:082-257-5072難病対策センターにて出張相談 月2回(第1木曜日・第3火曜日)10:00~12:00・13:00~15:00(1人1時間)就労支援(相談内容によっては、ご住所管轄のハローワークへご案内させていただきます) 引き続き難病患者就職サポーターによる就労相談 就職後の定着支援
- 相談対象者
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- 就労を希望している難病患者
- 継続就労希望の難病患者
*特定医療費(指定難病)受給者証、障害者手帳等、診断書、主治医意見書をお持ちの方は相談時ご持参ください
就労を希望する難病患者さんへ
まず、自分の病気、症状をしっかりと把握しましょう。どのような病気か、今どのような状態か、日常注意しなくてはならないこと、守らなくてはならないことは何かなどをしっかりと把握し、必要に応じて職場に説明、理解を得ることが大切です。そのためには、就労について主治医に相談をし、意見を聞くことも必要でしょう。何がしたいのか、何を望むのか、出来ることは何かを考えましょう。能力が活かされる仕事、やりがいのある仕事がきっとあるはずです。資格の取得、職業訓練の場もありますので、積極的に利用して、スキルアップを図りましょう。事業主の方、一緒に働く方へ
就労を希望するとき、よく「まずは病気を治してから」と言われます。難病ゆえに完全に病気が治るというものではなく、多くは継続的に薬を飲み、定期的に通院をし、日常の体調管理をすることによって、病状の安定を図っています。この点は、高血圧症や糖尿病といった多くの慢性疾患も同じです。個々の疾患により疾患の特色や注意する点が異なりますので、それに応じた職場環境や働き方などの配慮によって、充分に働くことが可能になります。 難病は誰がいつ発症するかわからない疾患です。「難病のある人」とレッテルを貼って、偏見を持たないようにしましょう。普通の生活人として、疾患管理と職業生活の両立を希望しています。充分なコミュニケーションをとり、難病と言われる病気についてご理解いただき、ご協力をお願いします。- 参考サイト
- 障害者職業総合センター 難病情報センター
特定求職者雇用開発助成金(発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース)
障害者手帳を持たない発達障害や難病のある方を雇い入れる事業主に対して助成し、発達障害や難病のある方の雇用と職場定着を促進するためのものです。詳しくは下記の厚生労働省サイト(PDF)をご覧下さい。